会長挨拶

 北陸心理学会は,1966(昭和41)年秋の発足より数えて現在まで,約45年の歴史を持っています。本会の目的は「心理学の研究と普及をはかること」となっており,特に地域を限定するものではありませんが,会員の殆どが富山・石川・福井の3県に在住され,大学,病院や施設,行政,教育等の場で心理学に関連したお仕事をされている方々や大学生・大学院生等の若い研究者の方々です。その意味では,この学会は地方学会として北陸地区に在住の会員間の情報交換や新しい情報を知る場を提供する役割を果たしているといえます。その一方で,決して多いとは言えませんが,北陸以外の地域の方々にも学会会員としてずっと支えていただいています。
 ご承知のように今日,全国レベルの心理学関連の学会は相当数に上っており,皆さまも様々な学会でご活躍のことと思います。そのため地方学会はその存在意義を問われている状況にもあります。本学会でも発表者数や参加者数も限られるようになってきました。そうした状況を受けて,この数年,本学会でも学会の在り方をめぐって理事会・事務局を中心に議論と検討を重ねてきました。その努力が実って,いくつか新しい試みが誕生しました。
大きな試みの1つは,若手の研究発表に対して学会賞(2009年度大会賞,以降は学会賞)を設けたことです。実施して既に3年が経過しました。これは大会での若手研究者の発表を促進し,また研究を奨励することにつながると期待されています。二つ目の大きな試みは,機関誌の発刊です。会員の方々には既に機関誌の概要についてお知らせが届いていることと思います。こちらは今年(2012年)スタートしたばかりの事業です。事業の成功には皆様からの積極的な投稿をはじめ数々の応援が必要と考えております。
 その他,参加費の見直し,懇親会・総会のスケジュールの見直しなども行っています。また,学会のホームページも刷新し,理事会,編集事務局,編集委員会,事務局などの体制も新たになりました。
 学会としては,ややもすれば魅力を失いつつあった学会の新たな息吹を感じとっていただき,地方ならでの自由な交流の場として多くの心理学関係者に訪れていただけることを期待しております。そのことによって,地方学会の新しい役割を果たしたいと関係者一同強く願っています。
 学会への新しい参加者を歓迎するとともに,学会運営に対し現会員皆様の益々のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

松川 順子(金沢大学人文学類)

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